美しく老いる、とは。

好きなことを好きなだけ、自らのために。誰かのために。

向上心、とは。

好きなことを義務感なく十年続けることが出来たなら、それは本物と言えるだろうか。

 

こんばんは、ツキコです。

相変わらずの体調不良に仕事終わりは布団でころころが続いております。

 

さて、今日は私の話をしましょう。

文字にすることで、この何とも言えない焦燥感も落ち着く気がします。

昔からそうでした。

 

実はツキコ、音大生でした。

本格的にクラシックを学び始めたのは中学三年生で、ピアノに至っては高校から、という、ある種致命的なほど遅いスタートだったのですけれども。

専攻はね、歌です。

 

元々クラシックに憧れがあったわけではなく、歌手になりたい、というふわっとした、しかし昔からの夢を追い掛ける形で、約七年。

スタートは曖昧だったものの、すぐにクラシックの魅力も知って、私なりに努力もしましたし、沢山の舞台で歌いました。

 

並行して、私が本当にやりたいジャンル、ポップスのほうでも、ちょこちょこLIVE活動なんてやってみたりして。

特に大学の四年間は、本当に楽しかったです。

 

 

……早いもので、就職して一年が経とうとしています。

私が、唯一「飽きることも嫌いになることもない」と確信した音楽から離れて、もう一年が経とうとしています。

「やめたら死んじゃうから、どんな形でも続けていきたい」と思っていた歌を歌わなくなってから、もう一年が経とうとしています。

私、死んでないですね。

 

正直、死ななかったことにがっかりしました。

あれ、私、もしかして音楽がなくても生きていけんの?って。

固定給の土日休みがあれば生きていけんの?って。

 

あ、ちなみに、秋ごろには職場にも慣れてきたので、仕事終わりは週三のペースでスタジオに行って歌ってはいるんですよ。

ただ、なんていうか、「音楽一筋!」で生きていた日々を追憶して、今の自分のへったくそな歌に絶望するばかりな自分が、情けなくて。

 

大学の頃の友人の殆どは、今、苦しみながらも音楽で生きていく道を模索しています。

私だけが、其れを手放しても生きていける人種だったようで。

安定した生活の為に就職を決めたくせに、他の友人を羨んで愚痴っぽくなっている自分が、やっぱりすごく嫌で。

 

くすぶってくすぶって、偶に開き直って、でもまたすぐくすぶって。

 

どうにもならなくなったので、この場所を作りました。

言葉には力がある、と、何処かで真剣に信じているツキコですので。

 

これは、私の記録であり、挑戦であり、願掛けであり、意志です。

決意表明です。

 

仕事は、二年は続ける。

その後は、好きな業種に転職するか、派遣に切り替える。

歌える場所を探す。続ける。

 

……本当に、誰向けでもなく、先の自分に向けた文章だなあ。

ちょっと笑ってしまう。

 

センチメンタルな気分の所為でしょうか。

もうすぐクリスマスですね。

 

明日もスタジオに行こう。

すごく下手になっちゃったけど、大好きな歌を歌いに。

 

それでは、今日はこれで。