週末、とは。
うおおーやすみだー夜更かしだーうおおー。
……こんばんは、ツキコです。
上記の通り、昨夜は年も考えず明け方まで色々やっていたせいで、起きたときの顔がスペクタクルでした。
反省がてら野菜ジュースを飲んでいます。これ、栄養とれているのかしら。
土曜日が好きです。昔から。ゆとりなので。
金曜日の夜はもっと好きです。二連休なので。
ありがたくも、お仕事でも土日祝日はおやすみなので、相変わらず花金と土曜に心ときめかせております。
やりたいことは沢山あるのに、気づけばぼんやりと消費してしまって、日曜の夕方辺りにブルーになるまでが定型だって信じてる。
今日は時間にゆとりもあるし、予てから言っていたお勧めの本をご紹介します。
女性作家さんの恋愛ものが多いですが、そこはね、仕方がない。
なんてったって「存在がポエマー」(友人談)。
『ストーリー・セラー』 有川浩
図書館戦争や、最近映画になったらしい植物図鑑の作者さんです。
二部構成になっていて、どちらも物書きの女性を主人公に置いた短めのお話。
AとBの二部にはそれぞれ違う女性が登場するのですが、繋がりというか、関わりがあったりなかったり。気になる方は一読することを強くお勧めします。
元々は同名(本家は英語表記だったかな)の、短編集にAの部だけ載っていて、Bは本書の為に書き下ろしされたものなんだそうです。
かくいう私もAを先に読んていたのですが、今ではBの方がお気に入りですね。
少し前に待望の文庫化されたようで、大好きなパッケージがそのまま採用されていて嬉しく思った記憶があります。
ハードカバーが好きなんですが、この狭い賃貸の小さな本棚を思うと、中々。
タイトル買いとはまさにこのこと。
作者の小川洋子さんは、有名な『博士の愛した数式』で存じていたのですが、そのときに文章から抱いた印象とは、少し違ったゴシックな魅力があります。
…後々、他の作品を読んでみると、小川さんは元々こういう文章の方で、上記の小説が珍しかったんだな、と気づくことが出来て面白かったです。
不思議なうつくしさと、段々浮き彫りになっていく闇の濃さは、何処か絵画を観ている気分になりますよ。繊細で、私はとても好きです。
そういえば、フランスで映画化されたんだったような。年齢制限が掛かってしまいますが、気になる方はそちらもどうぞ。
表題作のほかに、これまた繊細な美しさと、どことなく孤独な寂しさを感じさせるお話がもう一篇ございます。
文章の雰囲気が柔らかく、淡々としていて、円い。
何を隠そう、この本のヒロインから、ツキコは名前を拝借しております。
この本のツキコさんは、四十代手前の女性です。決して夢見がちではなく、かといって変に擦れているわけでもなく、なんというか、溶け込むように自然な印象の。
彼女の語り口で小説が進むからかもしれませんが、すっと読み手に心を明け渡すかのような自然さが、なんとも心地良く、あっという間に読了した覚えがあります。
題材は所謂「年の差」が目立つお話なのですが、それを忘れさせるようなセンセイとの会話の長閑さ、日常感が魅力的でした。
……ううん、かなり有名どころ。
全部知ってるよお馬鹿さん!な方には少々期待外れだったかもしれませんが、此処は私の壺なので(王様の耳はロバの耳ー!)、どうにかご容赦ください。
趣味で小説もどきを書いていた時期もありましたが、いいものだ、と思える本を手に取ると、自分が如何に読み手側か、ということを思い知りますね。
努力によるものだとしても、才能でも、敵わないな、と思わせるのがプロ。
尊敬します。
さて、オススメしていたら読み返したくなりましたので、今日はこれで。